HOME blue.banbi.net
周辺地域ニュース ブルーバンビネット 我が町この街 個々リンク 掲示板 便利なリンク

探 索 歩 道

BlueBanbiNet

・Home

・探訪回廊

・人物訪問

・探索歩道

・情報交換BBS

・交流BBS


探訪過去訪問

Leak_info過去記事

・03/03/12
・03/03/07
・03/01/17
・02/12/20
・02/12/17
・02/12/14
・02/12/11
・02/12/09
・02/12/06
・02/12/05

Leak_info.link

連鎖メール拡散防止
警視庁ホームページ
AVA-net
aboabo's home
TOP500 SUPERCOMPUTER SITES
地球シュミレータセンター
日経レストラン
感染症情報センター
ヤマト運輸
総務省
こころのくすり箱
ThePewResearchCenter
NORAD サンタ追跡

2003/08/14

青樹舎硝子工房にて、ガラス器の制作を体験するの巻。

大泉学園行きのバスを待っていた時には、風だけ強く雨は殆ど無かったのが、大泉風致地区で降りた頃には、風も強く雨もバラバラと降ってきていた。大泉学園駅方面に少し歩き、右手に「大泉病院方向」と矢印の向いた立て看板の有る、薬局横の道を入る。真直ぐな道が先まで見通せ、後ろを振り返ってみても反対側も真直ぐ続いている。折り畳み傘なんか持ってきたので案の定骨がパッキリ折れ、逆さクラゲが元気に泳ぎ出したので、諦めて畳んで仕舞う。ページの案内では200mとあったけど、初めての場所だと距離が長いように思える。やがて“貴島”の表札のある家を見つける。庭の木立の中に、工房らしき小屋と奥には家が見える。インターホンを鳴らし入って良いとの事。門の取っ手の構造に少し考え込んだが、どうにか開いたので遠慮なくお邪魔する。

今回訪れたのは、先週丸の内の“ギャラリーイクサス”でお話を伺った、貴島 雄太朗氏の運営している“青樹舎硝子工房”。左手の建物で、土曜日制作クラスの生徒さんである女性が2人、窯の前で作業しているのが見えた。工房の主人でもある貴島さんが迎えてくれた。中に一歩入ると、3つ有る窯の熱気が漂っているのが分かる。だけど小屋の出入り口は全開で、縁側には大形扇風機がフル稼動し、折りからの台風の風が定期的に吹き込んで来るせいか、さほど暑くは無い。でも近寄ると熱い。

とりあえず少し話をしながら見学し、写真を撮らせてもらう。雑多な感じだが、専門的な工具や道具が実用的な位置に配置され、なぜか整然とした雰囲気がある。そこに人の介在する息吹のようなものを感じる。なんか理屈っぽいな。何故か好きなんですよ、専門家の使う用途のよく分からない道具や、それらの物で埋まった場所。
足下にも色ガラスの棒が置いて有るので、踏み割ったりしないよう、注意を払いながらあちこち見てみる。1人の生徒さんが形を失敗したらしく、近くの水の入ったバケツに、やや溶けて歪んだガラスの付いた“棹”先を突っ込むと「パキャン!」とくだけ散る。中を覗くと、砕けた流氷の破片をすくったみたい。手前のボールには荒いかき氷を詰め込んだみたいに、無数のガラス片が入れてある。ガラスを溶かしてある炉の扉を開け、新しい棹を差し込んで新たなガラスを少量巻取る。出てきた瞬間は、透明でありながら白く輝く飴状の液体だが、徐々に赤くなり、もう少し経つと透明になってゆく。炉の中は光り輝いて、良く見ると溶けたガラスの水面が有る。火の持つエネルギーが純粋に集まっているかのような恐れ多い雰囲気すら感じる空間。

貴島先生は制作風景を見ながら時々助言し、場合によってはちょっと手を貸す。だが必要以上の手出しはしないで静かに見守っている。外では台風が吹き荒れているのに雨も吹き込まず、時々風の固まりが ぶわっ と吹き抜けて行く。風はやっかいで、急激にガラスを冷まし形を歪めるそうで、小さい物(ぐい呑みとか)なんかの場合直ぐ冷めてしまう。火も風も自然の力の象徴的なものだなあ。人間は自然の力の中で巧く折り合って暮らしていくハズなのに、最近は科学とやら使って、それをどうにかしようと企む。自然の法則や構造を、元から有る変えるようなことは、何時かしっぺ返しが来ると思う。遺伝子とかいじって食物とか変えてるけど、どうなるか知らないよ。いかんいかん、話し戻します。

先生は元々保険会社で働いて、同時にガラス制作を12年間習い、自分で工房を構えて独立したのが3年ほど前から。炉や台等は注文して作らせ、あるいは自作している。優しく静かな話し方をしているが、内側には秘めたものが隠されているような雰囲気。作ったガラスの作品は、一度専用の炉で冷まさなければいけない。急激に冷やすと片寄った部分に歪みが出来てしまい後で割れやすくなるため、400度の炉で1日懸けて冷まして行く。その温度だとガラスが完全に固まらず、ゆっくりと沈澱するように歪みを直してゆく。先生の心には、そんな時のガラスのような熱い静かな情熱をたたえているのかも知れません。話をしている時、横に有る屑ガラスを入れたバケツから時折「パシッ」「ピシャッ」とガラス片が割れる音が響いてくる。古い雨漏りのする屋根の下に置いたバケツに、時折水滴が垂れてくるような風情の有る音。水晶の水滴が落ちている錯角。

生徒さん達の通常講習が終わったので、さっそく体験講習。何を作りたいですか?と問われたので「ぐい呑みを作ってみたい」と申し出る。最初に溶けたガラスの感触を味わってみよう、ということで、棹先に絡めたガラスを金バサミで挟んだり、こねくりまわして潰したりして楽しむ。最初は柔らかいが、だんだん表面から硬化してゆく。ある程度冷えて意外に透明な状態でも、むにゅーーーっと捩じれるものだ。次に棹の回し方の練習。両手で持つと思ったよりずっしり思い吹き棹を、ゆーっくりゆっくり途切れないように回す練習。以外と手が柔らかいと言われたのですが、自分では分かりません。次にガラスを炉内から掬う所。炉の中に光の水面を探し、棹先を少し浸して、回しながら持ち上げると光る水飴が付いて来る。入口にぶつけないように引き抜き外に出すが、片時も回転を止めないように注意する。見ているとゆっくり下に垂れてくるので、それを綺麗に均等にしようと回す。更に整える時は作業台に座り、水をたっぷり含ませ畳んだ新聞紙を、右手のひらに載せ手で直接包み込む様あてがい、左手の棹を台のレール上で転がす。この時右上半身辺りに熱気の壁を感じる。次に棹に息を吹き込んでみる。ぐい呑みなのであまり吹く必要は無いのだが、それでも結構大変。再び炉で炙って熱し、棹から切り離すために金バサミで絞る。これがまた「グナャリ」という感じで曲ってしまう。底になる部分も湿らせた木のヘラで平に均す。ヘラは焦げて真っ黒だ。もう一本の棹に少々ガラスの固まりを付け、底の部分にくっ付けて〔持ち変える〕作業をする。元の棹先を少し叩き、さきほど絞った辺りで割り離す。ああぁ、「グナャリ」の部分が変なふうに欠けてしまった。再び炉で熱した後、回しながら飲み口の部分を金バサミで開いて行く。さらに先生によって修正を加えられ「グナャリ」を「味の有る」形に直していただく。そして付け替えた所を叩き離し、冷ます炉に入れ完成を一日待つのだ。

画像拡大最初に練習で使った固まりでペーパーウエイトも作ってもらいました。ぐい呑みも最初に見本で作る所を見せてもらったのですが、自分でやってみると次元の違いが良く分かります。最初にお話した時にも聞いたのですが、形をキチンと作れるようになる段階が一番難しい。それから自分の作りたい物が作れるようになるまで他の物と比べて難しく、やっている人がなかなか少ないというのも良く分かります。だからこそ自由に形が作れたら面白いだろうなあ、と思うのです。
庭は何時の間にか水たまりが広がり、雨も時折強く叩き付ける。ガラスの話を幾つか聞き、また少し写真を撮らせてもらい、本日のお礼と共に帰途に付いた。8/09yama


関連リンク

・青樹舎硝子工房

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| ホーム | ネットワーク | 我が町あの街| 個々リンク | 交流掲示板 | 便利リンク | BlueBanbiNet

InternetExplorer5.1 Netscape 6以上推奨
Copyright 2003.Om. All rights reserved.